蔵の街・喜多方再訪

画像
喜多方は蔵の街。ちょっと歩くと蔵が点在する風景に出会います。
山々に囲まれた会津盆地の奥まったところにある喜多方は、夏暑く冬雪深い、自然の厳しい土地柄です。もともと農業が盛んで、飯豊山という山の雪解け水が美味しいお米を育てるところ。豆やなど野菜や蕎麦の栽培も盛んです。
喜多方の厳しい自然に生きる生活の知恵が蔵を生み、蔵に適した酒や味噌づくりが街の主要産業になりました。白壁に分厚い窓、蔵の佇まいは美しく、観光地としても魅力がたくさんある素敵な街です。

今回、喜多方市が第三セクターで経営する“喜多方蔵の里”を訪れました。蔵づくりの建物をいくつか集め、豪農の住居だった曲がり家なども観ることができ、こぢんまりとはしているけれど喜多方のエッセンスといった施設です。
今日は暑かったので、蔵の建物の座敷に上がり縁側で抹茶を飲みながら休憩しました。施設を訪れる人はまばらで、蝉の声だけが静けさを破るような雰囲気です。
「6億円かけて作ってここが作られたけれど、400円の入場料では30年かかっても黒字になりません…」抹茶を振る舞ってくださった館の方の話を聞いて複雑な気持ちに。観光収入では喜多方は会津若松に遠く及ばないとか。「会津若松は会津藩からの歴史と文化遺産がたくさんあるから…喜多方は蔵があるくらいで地味ですよね」
「私みたいに都会で疲れた人間はこの静けさに癒やされますけれど…」と言うと、「皆さんそうおっしゃいます。命の洗濯に来た気持ちになるって」
移り気で忙しい都会からの旅行者は、都会で宣伝される観光スポットを急ぎ足で回るだけで精一杯なのでしょう。私はもう少しディープな旅が好みです。この5年で3回喜多方に来ましたが、行ってみたい場所がまだまだあります。また今回の新しい発見や出会いもあって、ますますこの街のファンになりました。